【書評】孤独が不安にならない考え方|『孤独は、チャンス!』(榎本博明)

今回は、『孤独は、チャンス!―――心理学でわかる“自分の中にエネルギーがわいてくる”7つのカギ』(榎本博明)をご紹介します。

こんな人におすすめ
  • 孤独が不安
  • 人に気を使いすぎてしまう
  • 気が合わない人とでも無理して付き合おうとしてしまう

前半では孤独が不安になる心理について、こんな感じでかかれています(ざっくり)

  • 孤独が怖いのは、他人とのつながりに依存しているから
  • 他人とのつながりに依存してしまうのは、自分に自信がないから
  • 自分に自信がないのは、「自分らしさ」がわからないから

「自分らしさ」以降の内容から、孤独を恐れないためのマインドづくりについて学べる部分があったので、自分なりにまとめてみました。

目次

「自分らしさ」じゃなく「自分がどうしたいか」で考えてみる

自分らしさって、何でしょうか。

さらに今は、このような生き方をすると幸せになれるという、理想の自己像を持ちにくい時代といえます。男らしくとか女らしくといった「らしさ」の枠組みは薄れ、「自分らしく」生きるのがよいとされます。でも、その「自分らしく」というのが最も難しいのです。

『孤独は、チャンス!―――心理学でわかる“自分の中にエネルギーがわいてくる”7つのカギ』(榎本博明)

「自分らしさ」を考えようとすると、理想の自分なのか現実の自分なのかわからないし、考えているうちに理想と現実のギャップに悩み出してしまい、結局「自分らしさ」がわからないまま考えることをやめてしまいます。

「自分らしさ」という言葉に惑わされずに、「自分がどうしたいか」で考えるほうがわかりやすいのではないでしょうか。

どんどん「自己開示」して自分に合う人を取捨選択しちゃおう

表面的な付き合いの人と少し深い話になった時、自分の内面的な価値観を伝えて、嫌われたらどうしようと気を使ってしまうことがあります。

コミュニケーションには「自己開示」が大切。自己啓発系の本によく書かれていますが、実際、自分の内面を初めて他人に打ち明けるのはとても勇気がいることです。人と関わるのが苦手な人であればなおさら。

ただ、「自己開示をして親密な関係になること」を目指す以前に、「自己開示」そのものにとても大切なメリットがあります。

それは、「自分の価値観が相手と合っているか、ズレているかを判断することができる」ということです。

嫌な反応や興味なさそうな反応だったらこれまで通り表面的な付き合いだけすればいいし、受け入れてくれたり共感してくれたらもっと親密な関係になれます。

今回は運悪く分かり合えない相手だっただけで、つぎはどんな人とめぐり合うかわからないし、そのときはまたちょっと自分を出してみて確かめればいい。そんなふうに試行錯誤の精神をもつことで、人間関係をラクに築くことができるようになります。

『孤独は、チャンス!―――心理学でわかる“自分の中にエネルギーがわいてくる”7つのカギ』(榎本博明)

自分を出さずに我慢するより、自分が心地よくいられる人をどんどん見つけていった方が、幸せに生きられます。

インフルエンサーのkemioさんの著書『うちら棺桶まで永遠のランウェイ』に、「人間関係わんこそば」という言葉が出てきます笑。いろんな人と出会って、時には傷つくかもしれないけれど、気の合う人をどんどん見つけていけたら人生が豊かになります。

自分を受け入れること、自己評価を高めること

さらに、孤独を不安がらないために、「自己受容」と「自己評価を高めること」の大切さについて書かれています。

  • 自己受容…自分はまだまだ未熟者だけど、一生懸命生きている。そんな自分を受け入れようとすること
  • 自己評価を高める…自分の長所を認識するとともに、自分の短所は、事実と感情を切りはなして考えること

他人からの評価ではなく、ありのままの自分を自分自身が認めることで、誰かといるから安心、一人だから不安、といった考えが薄れていきます。

まとめ

今回は、『孤独は、チャンス!―――心理学でわかる“自分の中にエネルギーがわいてくる”7つのカギ』(榎本博明)をご紹介しました。

本記事の内容の他にも、孤独を恐れる心理がはたらくケースがたくさん載っていて、勉強になります。

お読みいただきありがとうございました!

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この記事を書いた人

30代前半のしがないOL。ゆるミニマリストに憧れている。
実家の犬と自分の部屋とKPOPとゲームが大好き。

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