今回は、『それでいい。:自分を認めてラクになる対人関係入門』(細川貂々・水島広子)をご紹介します。
- ネガティブな性格で生きづらい
- 自分をダメ人間だと思ってしまう
- 人づきあいが苦手
- 人に振り回されることが多くて疲れる
ネガティブ思考クイーン”の漫画家・細川貂々が、精神科医で「対人関係療法」の第一人者・水島広子に会いに行く、等身大の成長物語。
『それでいい。 自分を認めてラクになる対人関係入門』(細川貂々・水島広子)
『ツレがうつになりまして。 (幻冬舎文庫)』でおなじみの漫画家、細川貂々さんによる漫画形式の本です。
貂々さんが、対人関係療法の第一人者である水島広子先生を訪ねる形で話が進んでいきます。
素直に自分の性格を打ち明ける貂々さんと、気さくに、かつ的確に分析する水島先生とのやり取りが魅力的な本です。
漫画はゆるいタッチで描かれていて、ネガティブな性格に翻弄される貂々さんをほっこりと見守りながら(?)読み進めることができます。
「自分らしく」自分を変える方法がわかる
「ネガティブな自分を変えたい!」と思い、やみくもにポジティブに振舞ってみて疲れ果てたこと、ないでしょうか。
私はあります。職場でモテる人の話し方とか真似してみても、全然しっくりこないし、無理!
それはきっと、「自分はダメで、変わらなければいけない」という使命感で動いているからだったと思います。
ネガティブな自分を優しく受け入れて一歩前進する方法が、本書には書いてあります。
概要
現状を肯定できて、はじめて変わることができる
この本の前半部分では、ネガティブな自分はダメな人間なんだ、と思うのではなく、ありのままのネガティブな自分を受け入れることが大切だということが書かれています。
怒り、妬み、嫉妬、これらのネガティブな感情は生きていれば当たり前に感じるもので、全く悪いことではありません。
ネガティブな感情を受け止めて現状を知ることではじめて、現在地から一歩踏み出すことができます。
本書を読むことで、具体的なネガティブな感情の受け止め方がわかります。
生きづらいのは「役割期待のズレ」が原因かも
「自分はこういう人間だ」「あなたはこんな人に見える」人は自分や他人に「役割」を期待しています。
つい周りの期待に応えてしまったり、自分のキャラクターを決めつけられて、本来の自分とのギャップにストレスを感じたりすることってありませんか?
そんなとき、「役割期待のズレ」が生じています。
本書では、役割期待のズレを解消してお互いストレスのない関係を築く方法がわかります。
これらのポイントを水島先生に教えてもらいながら、少しずつ考え方を見つめなおしていく貂々さんの物語は、
とてもわかりやすく、実践しやすい内容になっています。
まとめ
『それでいい。:自分を認めてラクになる対人関係入門』(細川貂々・水島広子)をご紹介しました。
私含め、ネガティブな自分が嫌い!という人には共感できる部分がたくさんある本となっています。
ぜひ読んで、貂々さんと一緒に自分を見つめなおしてみませんか?
読んでいただき、ありがとうございました!